2016年7月16日(SAT)より公開の映画「ファインディング・ドリー」
この映画の主題歌があの「Unforgettable」ということなので、簡単な小咄を公開に合わせてひとつご紹介します。
小咄と言っても私の独り語りですが。
忘れがたき「Unforgettable」
頭痛が痛いみたいな見出しですが、1951年にナット・キング・コールが歌い、大ヒットしたジャズナンバー、これが「Unforgettable」
そして1991年娘であるナタリー・コールが当時の最新技術のおかげで父親と無事にデュエットを果たし、これまた大ヒットした楽曲でもあります。
忘れがたき、と書いたのは、このナタリー・コールと父ナット・キング・コールのデュエットをラジオでよく耳にしたものでした。
当時、TBSラジオで「Surf&Snow」という番組があったのです。
AM 0:00~1:00という時間枠。
DJはTBSのアナウンサーだった「TBSアナウンス部のスーパーDJ」こと松宮一彦さんという大変に優秀で私も大好きだった方が60分間、選曲から構成から凄く練り上げられた番組を作っていたんです。
AMラジオなんだけどFMの番組制作者だった人間が逆立ちしてもかなわないくらい眼も耳も肥えていて、本当に気の利いた番組構成でしたね。
そこでよく流れていたんですよ、「Unforgettable」が。
過去にレコーディングしたものに最新の(当時の最新という意味です)技術を持ってナタリー・コールの歌声をのせる。
今でこそ、必要なソフトウェアを使えば自宅PCでも出来る事なんですが、今から25年以上も前、なかなか出来ないことをやったという点でも松宮さん興奮した口調でしゃべっていたな、って記憶が蘇ってきました。
聴いていた当時は10代、勉強しながら聴いていたのですが、正直その年齢では歌詞の意味も滋味のあるものとして噛み締められなかったのは致し方ないことですね(苦笑)。
大人になって改めて歌詞を読みながら聴くと、色んな意味で良い曲だな、と思いますね。
「Unforgettable」ってこのワンフレーズで愛情を伝えるというのは凄くセンスがあるというか、格好良いですね。
忘れられない思い出があるというのは愛のある相手でないと芽生えないものなのかもしれないですね。
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松宮さんに関する参考リンクは下記の通り
- 【1980年代ラジオ伝説】第十回 「日本の音楽業界最後の良心 スーパーDJ松宮一彦のSURF&SNOW」
- 「松宮一彦のSURF&SNOW」
音楽業界で仕事をしていた時期のある私ですが、若かりし頃の自分に大きな影響を与えた人物の1人でもあります。
まだまだご存命であってほしい方でもありました。
八代亜紀が歌う「Unforgettable」
さて、吹き替え版ではなんと八代亜紀さんが「Unforgettable」を歌うのだそうです。
「雨の慕情」とか「舟唄」とか、私に年代だとそんな印象しかないんですが、元々やJAZZとかやりたかったようなんですね、八代亜紀さん。
今回は声優としても映画に参加しているようですが、ウォルト・ディズニー・ジャパンはなんで八代亜紀を抜擢したのか?という声もあるようですが、八代亜紀さんが歌う「Unforgettable」もなかなかなんですよね。
リリースされてから60年近い楽曲でJAZZのスタンダードナンバーと言ってもいいでしょう、「Unforgettable」
トラック野郎の女神様と言われた八代亜紀さんが歌い上げる「Unforgettable」もまた色んな意味でいい味を出していると感じました。
まさか、映画内で「肴は炙ったイカでいい~♪」とは歌わないでしょうが(苦笑)、吹き替え版も楽しみですね。
字幕版はシーアが歌うそうです。こっちも楽しみですね。
参考 : “忘れないわ 愛しいあなた”『ファインディング・ドリー』音楽予告が解禁!【動画あり】(ウレぴあ総研ディズニー特集)
もう1つの「Unforgettable」
最後、もう1つナタリー・コールのお話しです。
実は大変残念なことにナタリー・コールは2015年12月31日に息を引き取っております。
享年65歳、心臓疾患に拠るものだったそうです。(参照:wikipedia)
訃報に接したのは2016年明けてわりと早い段階でした。
この2016年はデヴィット・ボウイ、イーグルスのドン・ヘンリー、EW&Fのスーパーボーカリスト、モーリス・ホワイト、そしてプリンスと大物ミュージシャンがこの世を旅立ちました。
ショックをうけることも多かった話題なのですが、ナタリー・コールがなくなった話しを聞いた時も残念な気持ちでいっぱいでした。
今は天国でお父さんと一緒に歌っているのかな、なんて思ったりしております。
映画はまだ見てませんので公開が楽しみです。
この1曲だけで様々な忘れがたき思い出が蘇ってきました。
今回の「ファインディング・ドリー」は忘れっぽいドリーがたった1つだけ覚えている事~家族との思い出ということなので、ドリーにとっての「Unforgettable」がどういうものなのか、映画館で堪能してこようと思います。
歌詞に関しては東エミさんのブログをご参照下さい。
Unforgettable|Groovy Groovy ~and all that jazz~
訳詞を読んで味わってみてください。勿論、原語のニュアンスも、ですね。
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