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【Day0: まさかの航路変更】Disney Wonder号で行く年越しカウントダウンクルーズ旅行記

2024年12月28日(土)〜2025年1月3日(金)まで、Disney Wonder号で行く年越しカウントダウンクルーズということで、オーストラリア・シドニーに滞在しておりました。

本日は出発前にあった様々なことを書いてみようと思います。

2025年の年末も9連休ということですから、年越しカウントダウンクルーズを経験したい方は参考になれば幸いです。

写真は少なめ、テキスト多めの記事になります。ご容赦ください。

始まりは妻の一言から

Dream号の次は、Wonder号でした。

「来年の年末年始は9連休出来るかも」

2023年の11月頃、妻からこんな一言が出てきました。

元々金融関連機関に勤務し、毎年12月は30日までが業務となる妻ですが、2024年はどうもまとまった休みを年末年始に取れそうだということで話が出てきました。

私は法人向けの仕事ゆえ年末年始まとまった休みが確保しやすい職種なので、一度で良いので年末年始カウントダウンを、それこそWDWでも良いので経験してみたかったものですが、妻との休みが合わずに断念しておりました。なので、せいぜい国内、それも東京ディズニーリゾートでの1泊程度で留まっていた感じです。

それが、まさかのまさかの9連休です。うまくいけば有休を使ってもう少し長く休めるかもしれないということで、夫婦で2024年の年末年始の話をし始めた次第です。

2人で色々と行く場所を検討していく中で出てきたのが、シドニーから出るDisney Wonder号の話となりました。

他の選択肢は、WDWはもちろん、ハワイ・アナハイムとありましたが、船旅も2018年のメンバークルーズ以来経験をしておらず、2人でいつも船旅また行ってみたいね、と言っていたものですから、千載一遇のチャンスとみて、予約を入れることを決断しました。

DVCメンバーデスク経由で予約

メールを探してみると予約完了日が2023年11月18日でした。ミッキーマウスとミニーマウスのスクリーンデビューの日ですね。

予約した際の金額はこんな感じ。

  • 1名分はバケーションポイントで244vpt
  • 1名分はカード決済でUSD2,169.00
  • 予約手数料・・・USD95.00

当時のレートがUSD1.00=150円台でした。仮に155円計算で算出すると、約34万円。決して可愛くはない金額ですが、それでも1名分は浮いた(笑)わけなので、これは溜め込んでいたバケーションポイントを使うという意味でも良い選択だったと今でも思います。

予約経路としては、ポイントを使うのでDVCメンバーデスクとなります。電話してあっさり繋がって希望のお部屋を抑えることができました。

カテゴリーは「11A - Standard Inside Stateroom」です。実際はDeck 7のMidshipになります。揺れを感じることが少なさそうな部屋を抑えたかったのもあります。また別に窓の外から海が見えなくても何の支障もない、ということでインサイドのお部屋を予約したことになります。

飛行機はANAで予約

飛行機の予約ですが、羽田発着で考えた時、選択肢はANAとカンタスでした。

プライスをずっと眺めているうちに結果的にはANAがやや安いということで、2024年の4月に決済しました。

エコノミーでも1名27万円(サーチャージ込)の価格帯でした。サーチャージに関してはかなり泣けてきますが、世情を考えると致し方ないですね。

発券はANAで行いましたが、ユナイテッドのマイレージプラスの会員でもありますので、ANAでフライトした分のマイルはユナイテッドの方にしっかり加算されておりました。

海外旅行でANAを使うのは、2019年のWDW行き以来です。その時は羽田からシカゴまでがANAでした。シカゴからオーランドまではユナイテッドでした。

我が家は元々デルタ航空をメインで使っておりますが、2019年のWDW旅行の時はプライス的にも時間的にもあまり好ましいものがなかったので、ユナイテッドにした経緯があります。

また今回のシドニー行きもデルタ航空が加入する「スカイチーム」では運航している航空会社がなかったので、ANAをメインで考えたということになります。

前泊と後泊のホテルを決める

オペラハウスも見に行きました。ホテルから徒歩圏内でした。

船旅の場合、やはり余裕を持って出発に間に合うようにしたい、また港に戻ってきてから慌ただしく空港に向かうのも勿体無い気がしてならなかったため、船の出発・到着の前後に泊まるホテルを決める作業が発生しました。

ここは航空券の予約にも関わってくることにもなりますが、夫婦で出した結論は「前泊2日+後泊1日」でした。

結果、これは良い選択肢だったと思います。

飛行機は定時運行が当然ではないことを前提に考えたわけです。

羽田〜シドニー便の場合は、

  • 午前中に羽田出発→夜間帯にシドニー到着
  • 深夜帯に羽田出発→早朝帯にシドニー到着

という選択肢があります。

船の場合、乗船が出来るのは早ければ午前中です。そして出航が16時。15時からは避難訓練などもありますので、早めに到着する分に越したことがないのです。

仮に出航前日の深夜帯に羽田を出る便を予約したとしても、飛行機がアクシデントで飛ばない、あるいは大幅遅延もあり得るので、リスクを避けるという意味でも可能な限り余裕を持った行動に出る、という判断になりました。

我が家では12月26日(木)の8時台に出発する便に搭乗してシドニーに向かう選択をとりました。仕事がどうしても終わらなかったら、最悪の場合は機内Wi-Fiを使って仕事も出来るし、という判断です。

ざっくりこんな旅程ですね。

  • 12月25日(水)・・・仕事を終えたら羽田空港近隣のホテルに宿泊
  • 12月26日(木)・・・ANA NH0889便に搭乗(8:35出発)→同日夜、シドニー到着
  • 12月27日(金)・・・シドニー市内観光
  • 12月28日(土)・・・Disney Wonder号に乗船
  • 12月29日(日)・・・最初の寄港地に到着
  • 12月30日(月)・・・洋上日
  • 12月31日(火)・・・2つ目の寄港地に到着&カウントダウン
  • 1月1日(水)・・・・洋上日
  • 1月2日(木)・・・・洋上日
  • 1月3日(金)・・・・下船し、シドニー観光
  • 1月4日(土)・・・・帰国

初めてシドニーに行くということもあり、どんな街なのか観てみたいと言う気持ちもあってのことでしたが、結果的には観光の時間を持てたのは良かったです。

ところで、シドニーに向かう機内の中で、JALがサイバーテロの被害に遭い、飛ばない便もあったと言うニュースを知りました。

JALでお出かけなさる予定で、被害に遭われた方には大変申し訳ないですが、こういう不測の事態もあり得るわけでしたから、やはり余裕を持って正解だったな、とはそのとき思いました。

帰国については、下船してからシドニー空港に行くことも出来ましたが、旅の余韻に浸る間も無くあっという間に飛行機に飛び乗り、そして帰宅だといきなり現実世界に引き戻された感が強くて、精神的なダメージがでかいんじゃないか、と勝手に想像して、1日だけシドニー市内を廻るための時間を設けましたが、これはとても正解でした。

前泊・後泊のホテル

滞在した部屋から見えるシドニーハーバー

下記の通りです。いずれも公式サイトからディスカウントセールをやっていたタイミングで予約しました。気になるご予算ですが、3泊合わせておおよそ15万円ですね。(1室平均5万円と見てください)

いずれもマリオット系列のホテルとなります。リンクを貼っておりますので、そちらからお部屋や施設は確認されておくと良いでしょう。

前泊のホテルは高層の大きなホテルでシドニーハーバー沿いのホテルの中ではランドマーク的な存在です。

ファミリー層が多かったですが、ご年配のご夫婦も結構多かったですね。年季の入ったホテルなので、ところどころ古いですが、格式はあると思いますし、泊まるところで困ったら、迷わずにここにステイする選択はありだと思います。

このホテルは上の写真のように部屋によっては船が停泊するところや出航するところも見ることができます。

後泊のホテルはシドニーハーバーブリッジの近くにあります。

対面にルナパークがあるのですが、ホテルとしては低層でかつ港に面しているということで、雰囲気はめちゃくちゃいいですね。宿泊客はワインを飲みながらシーフードを頂きつつバケーションを過ごすという方が多かったです。ホテルに入ってすぐがバーなので、お酒が大好きという人は散財しちゃうかもしれませんが、ホテルステイを楽しみたい方向けのホテルだと思います。

なお、シドニーにはヒルトンもあります。港から遠くはないのですが、上に挙げた2つよりも市内よりにあるので、移動のことを考えると選択肢からは少しズレるかな、と思います。QVB(Queen Victoria Building)のすぐ側にあるので、シドニー市内でお買い物を楽しみたいにはうってつけのロケーションかな、と思います。

Circular Quay(サーキュラーキー)付近には沢山のホテルがありますので、ご予算に合わせて色々と探されてみるとよろしいかと存じます。

出発するまでのアクシデント

代替地となったEdenに到着

さて、今回の旅行ですが、予約してから出発するまでに1年も時間がありましたが、想定外の出来事が起きましたので、軽くまとめておきます。

アクシデント1: 出発約50日前にまさかの航路変更

これが1番大きかったですね。

というのも、私たちが予約したときは「シドニー出発→ニューカレドニア(ヌメア)寄港→シドニー帰港」という旅程だったのです。

予約した当初は「ニューカレドニアは自分たちが率先して選んで行く場所じゃないし、せっかくの機会だから思い切って予約しちゃおう!」というノリでの予約でした。

そう、「ニューカレドニアに行く」というのがカウントダウン以外の大きな目的でもありました。

天国に1番近い島に行く予定だったんです、本当は。

しかし、昨年ニューカレドニアで暴動が発生、フランスのマクロン大統領も事態の沈静化にあたるべくニューカレドニアに乗り込んではきましたが、結果的にはゲストの安全確保が難しくなったということで、11月上旬に突然航路変更の連絡がDisney Cruise Lineからやってきました。

Due to ongoing unrest in Nouméa, New Caledonia, we have made the decision to visit Eden and Hobart, Australia instead.

(訳) 「ニューカレドニアのヌーメアで不安定な状態が続いているため、私たちは代わりにオーストラリアのイーデンとホバートを訪れることに決めました」

暴動のお話は下記リンクからご確認ください。

Before

  • 12月28日(土)・・・シドニーからDisney Wonder号に乗船
  • 12月29日(日)・・・洋上日
  • 12月30日(月)・・・洋上日
  • 12月31日(火)・・・ニューカレドニア(ヌメア)に寄港&カウントダウン
  • 1月1日(水)・・・洋上日
  • 1月2日(木)・・・洋上日
  • 1月3日(金)・・・下船

After

  • 12月28日(土)・・・シドニーからDisney Wonder号に乗船
  • 12月29日(日)・・・Eden(イーデン)に寄港
  • 12月30日(月)・・・洋上日
  • 12月31日(火)・・・Hobart(ホバート)に寄港&カウントダウン
  • 1月1日(水)・・・洋上日
  • 1月2日(木)・・・洋上日
  • 1月3日(金)・・・下船

EdenもHobartもオーストラリアの港町。特にHobartは【タスマニア島】の大きな港町ですが、オーストラリア大陸が仮に本州だとしたら、船に乗って近隣の離島に行くようなイメージでしょうか。

そして、Eden。ここはシドニーと同じ「ニューサウスウェールズ州」の街なのです。距離にするとシドニーから南に下りて374.89 km。調べてみたら、東京駅から名古屋駅・新潟駅・福島駅に相当する距離です。

シドニーからイーデンまで
イーデンからホバートまでは直線距離で約250kmだが、実際の航路はもっと遠回りでホバートに入っていったようです

オーストラリア人ゲストからしたら【海外旅行が一転してベタベタの国内旅行】になったわけです。いくらなんでもこの航路変更はないだろうと、失望し、怒ったオーストラリア人もおりました。

実は、Facebookには今回の旅行に行く人たちのグループがあり、そこに妻が加入して色々と情報を収集していたのですが、皆一様に「マジカヨ!」というリアクションだったようです。中には、「俺たちEdenから行くんだけど・・・。」というかなり切ないコメントもあったようでした。

そりゃそうですよね。「ニューカレドニアだ!外国だ!南国でバケーションだ!」と思っていたら自分の家のあるところに寄港するんですもん。ガクンと来るのも、怒るのも無理はないかと思います。

そんなこともあってなのか、Disney Cruise Lineからは2つのオファーが。

  • 前日までのキャンセルならば100%料金は戻します
  • USD250.00のクーポン発行

船の中は基本的にUSD決済なので、このUSD250.00のクーポンはスピリットジャージを買う時に威力を発揮しました。

実際にキャンセルした人はあまりいなかったようでした。他に旅行するにしても、時期が時期だけに既に埋まっている可能性が高いですからね。

我が家も正直に言いますと、もう顎が外れそうになるくらい驚きました。思い切り当てが外れたわけです。こんなことでもなきゃニューカレドニアに行く選択肢はなかったわけなので、私自身「嘘だろ〜???」という思いでいっぱいでした。

しかし、こうなった以上は気を取り直してEdenとHobartについて改めて調べるしかない、ということでネットで色々と検索をしては情報収集に努めました。

また改めて書きたいですが、Edenは全く見所がないとは言わないですが、何もない街でした。こう言っては失礼ですが、ネットで探しても情報が乏しいのもなんか頷ける、という感じでした。

Hobartについては、タスマニア島にあるということで、自分から率先して「タスマニア島に行きたい!」と行って滞在する場所ではない分、興味深い場所にはなりました。

私の年代だと「タスマニア物語」という映画をふと思い出したりしますけどもね、タスマニア島。

結果的に行ってみて凄く興味深い場所でした。もし機会に恵まれたならばもう1回行きたい場所になったのが、タスマニア島、そしてHobartという港町でした。

ニューカレドニアの暴動の話は結構気にしながらそのニュースを追いかけていたんですね。もし、寄港できなかったらどうなるんだろう、仮に航路変更になるとしたらどういうルートになるのかな?ということも考えていたんですよね。

結果的には航路変更となったわけですが、良いか悪いかは別にしても、こんなこともあるんだな、ということを改めて感じ入った次第です。

アクシデント2: まさかのコロナウィルス感染

12月上旬に私が風邪の症状を訴え、病院で診察してもらいました。当時は急性上咽頭炎ということでしたが、その後2日ほど発熱しまして、解熱した直後に今後は妻が風邪の症状を訴え始めました。そこからすぐに発熱し、近所の病院にかかったところ、「コロナウィルス陽性」ということで、数日間自宅で静養と仕事、という状況になりました。

まさかの展開でしたが、正直、出発の前、それも日数的に余裕のある段階でよかったです。

1年以上も前に予約して、体調不調で急に行けなくなりました、では目も当てられない状況になっていたでしょうね。

妻からはあなたが私に移したんだ!と偉く言われましたが、その可能性はなきにしもあらずですね・・・。

アクシデント3: パスポート紛失騒動

結果的にはすぐに見つかりました。

出発時の早朝、羽田空港でANAにチェックインをする際にパスポートを機械に読み込みました。

その後ダウンジャケットのポケットに無造作に突っ込んでしまったのがよくなかったんですね。顔認証の機械があったので、やりに行こうと思ってダウンジャケットのポケットに手を突っ込んだら、なんとあるはずのパスポートがない!

慌てふためいてANAのチェックインの機械周辺をひたすら探しまくるが、ない。

念の為、リュックの中、ポケットも探しまくったのですが、ない。

流石に焦りました。2024年で1番焦った瞬間でした。

少し経ち、総合受付窓口に問い合わせると、ラッキーなことに自分のパスポートが届いておりました。

落としたと気づいて、探し始めてから15分。早朝帯で寝ぼけていたとはいえ、これには本気で焦りました。まさかここまできて出発できない???と。

後から妻に言われたのですが、「必ず見つかると思っていた。だって有効期限が半年あるかないかのパスポート盗んだって意味ないもんね。」と。

言われてみると確かにそうだと思いながらも、羽田空港だったのがかえすがえすもラッキーでした。国内ならば遺失物を届け出てくれる方が多いという性善説に立てますが、シドニーの空港でやらかしていたら、もう1日以上帰国が遅れていた可能性が高かったと想像します。

なんにせよ、パスポートは無意識に無造作で扱うべきものではないということで改めて気を引き締めなおした次第でした。寝ぼけている時はとにかく危ないですね。あとは急いでいる時など。本当に気をつけなくては行けないな、と身に染みて感じ入った次第です。

以降の旅行記は、折りを見て適時更新していければと考えております。

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