ディズニー・バケーション・クラブの話題を中心にアウラニ・WDW・DLRを中心とする海外ディズニーや東京ディズニーリゾートについて紹介するブログメディア

DVC TOPICS

スティーブ・ジョブズとディズニー

2013-11-02

みなさん、3連休ですね!

今日は少し趣向を変えたお話をしたいと思います。

キーワードは"スティーブ・ジョブズ" "ディズニー" "ピクサー" です。

映画『スティーブ・ジョブズ』

実は昨夜11月1日から封切された映画『スティーブ・ジョブズ』を見てきました。

皆さんも御存知の通り、アップルコンピュータを創立し、マッキントッシュやiPod,iPhone,iPadを次々と生み出してきたカリスマです。

創造主たる存在でありながらもこの映画は1人の人間としてのスティーブ・ジョブズも描いております。

これは予告編です。

 

 

スティーブ・ジョブズは予告編に出てくるジョン・スカリーCEOにクビを言い渡されて、自分が創りあげたアップルコンピュータを叩きだされてしまいます。

追放されたスティーブ・ジョブズはその後アップルに再度呼び戻されるまでの10数年の間に色々と事業を行うわけですが、その中の一つに皆さんもよくご存知のピクサー社があります。

スティーブ・ジョブズとピクサー社

 

このピクサー社は元々ルーカスフィルム(!)のCGアニメーション部門だったのですが、1986年にスティーブ・ジョブズと複数の人間が1,000万円ドルで買収をしたことから関係がスタートします。

スティーブ・ジョブズが目をつけた理由=買収の背景としてルーカスフィルムがCG作成ツールの研究に大金を費やしていたため、支出を抑えたいと考えたこと。そしてルーカスフィルムの考えががCG作成ツールよりむしろ映画制作に移っていた事と言われております。

スティーブ・ジョブズは買収資金として退社したアップルコンピュータの株を売り払った資金を使っております。そしてスティーブ・ジョブズ自身も会長としてピクサー社に在籍します。

ピクサーとディズニーとの付き合い、そして完全子会社化への流れ

 

最初はメーカーと顧客

ピクサーとディズニー。当初はディズニーが顧客でありました。

これはピクサーがCGを制作する上で利用するハイエンドなハードウェアを作っており、それをディズニーが購入していたというものでありました。(スティーブ・ジョブズはきっとソフトだけでなくハードも作り売りたいという気持ちが強かったのでしょう。)

しかし、なかなか売れなかったようでピクサー社は販売不振に陥る中、このマシンを売るためにCGによるデモンストレーションアニメを作っていたのがかのジョン・ラセター(!)でありました。そう、ピクサーの作品の多くを手がけるプロデューサーです。トイ・ストーリーもカーズもバグズ・ライフも彼が手がけることとなるのですが、そのジョン・ラセターも当初は売れないマシンを売るために付加価値を付けるためにCGアニメを作っていたんです。面白いですね。

その後、経営不振に陥る中でジョン・ラセターが在籍する部門で、外部企業のためのCGアニメのコマーシャル制作を始めました。その間でも技術協力を行う重要なパートナー企業としてディズニーとの関係性を益々深めていくのであります。

1990年に他社に買収され、そして2006年にはディズニーの完全子会社になるわけですが、1995年にはトイ・ストーリーが完成、その後バグズ・ライフ、トイ・ストーリー2、ファインディング・ニモと立て続けにヒットを飛ばし、2003年にはこのファインディング・ニモでアカデミー賞を受賞する会社にまでピクサーは成長したのです!

ディズニーの完全子会社となってからはお馴染みのカーズやレミーの美味しいレストランなどの作品を生み出し、今ではディズニーのアニメーション部門はピクサーという印象が皆さんも強いのではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズがディズニーに売り込み攻勢を仕掛ける!

スティーブ・ジョブズは1991年にピクサーのCEOとしてディズニーにCGアニメーション映画作成の売り込みを行い、結果として3本の劇場用作品の契約を結ぶことに成功しました。

その1つがトイ・ストーリーになるのですが、契約から上映まで実に4年の歳月がかかっております。この4年間でスティーブ・ジョブズがピクサーに投資した金額は実に5,000万ドル!

「こんなにかかるとは思わなかった」とは後のスティーブ・ジョブズのコメントですが、このトイ・ストーリーの上映後にピクサー社は上場しております。スティーブ・ジョブズは多額の資金をここでまた得るわけです。

結果的にですが、スティーブ・ジョブズが強烈に売り込みをかけない限りピクサー社は存続が怪しいものであったと私は考えております。売り込みをかけた相手がディズニーというのもまた彼らしいといえば彼らしいのですが、元々アメリカのアニメーション制作においてディズニーは先駆者的な位置づけでもありましたし、権威でもあったわけでしょうから当然といえば当然ですかね。

そして、ピクサー社がディズニーに買収されて以降、スティーブ・ジョブズはディズニー社の7%の株を所有する個人筆頭株主になり、役員としても就任するのであります。

羨ましいですね。

スティーブ・ジョブズとウォルト・ディズニーの共通項

(引用元:http://www.mobilemarketingwatch.com/disney-targeting-ipads-marketing-potential-5251/

 

不思議な縁でスティーブ・ジョブズとディズニー社はつながるわけなのですが、共通項があるとするとこんなところでしょうか。

  • アメリカを代表するクリエイティブ&イノベイティブな会社を作り上げた
  • 世界中の人に愛される商品・サービスを生み出した
  • 世界を代表する偉大なるカリスマに率いられた会社

なんといっても世界中にその名を知らしめる会社でもありますが、アメリカという場所で世界中の人々から愛されるミッキーマウスとiPhoneやMacintoshに代表されるようなプロダクトを生み出した。2人とももうこういっては大変に失礼ですが、病的なまでの狂気に満ちた迫力で持って事業を推進した。

ウォルト・ディズニーはフロリダの沼地にWDWを作り上げたわけですが、その時のプレゼンテーションの映像は今でもyoutubeに収められておりますが、"自分は何とかしてこの構想を実現したい"という気持ちが強くこもっております。廻りはなんであんなところに?って話なんでしょうが、ウォルト・ディズニーは見事に達成するわけです。

 

 

この映像は俗にいうフロリダプロジェクト、というものであり、こうして当時のWDWにかける熱い思いを私達は知ることが出来るのですが、端から観るとこういう狂気に満ちた発想や行動が、今の私達の日常で役に立っていたり楽しみや夢のある世界を提供してくれる事を考えるとつくづく2人とも偉大であり本当に感謝するしか無い、というそんな気持ちにさせられます。

夢や情熱、生きていく上で大切だと教えてくれたのはこの2人です。

夢が叶う場所、とは東京ディズニーリゾートのキャッチフレーズですが、夢を叶えた2人の男のことを思うと、人生って諦めるにはまだまだ早いのかな、なんてしみじみ感じてしまいます。

2人の偉大なる天才がピクサーを通じて交流する。

きっとこれからもピクサーは私達を楽しませてくれる作品を生み出し続けてくれることでしょう。ファンである私達はこれからも楽しみに作品を待ち続けたいな!と思います。

ちなみに、次パソコン買い換える時はまたマッキントッシュに戻す予定です。

あと、我が家のミッキーはiPhoneユーザーだったりします。

 

 

ということで、映画『スティーブ・ジョブズ』から着想を得て今回はこういうブログにしました。

映画『SteveJobs』公式サイト http://jobs.gaga.ne.jp/

 

 

  • B!