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東京ディズニーシー

『ビッグ・バンド・ビート』リニューアル後の新セットリストのご紹介

2016-05-01

今回は珍しく国内の話題です。

2016年4月15日より新しいセットリストでのショーとなった『ビッグ・バンド・ビート』

私もJazzは全くの無知なので勉強のつもりで今回は新セットリストの元ネタなどを記事にしてみました。

ブロードウェイ・ミュージック・シアターで実際に聴いてみて、「あぁこの曲いいな」と思ったら色々と聴いてみるとよろしいかと思います。

Jazzって幅広いから本当に難しいですが、肩肘はらずに楽しんでみたいですね。

『ビッグ・バンド・ビート』 新セットリスト紹介

ではご紹介します。

オープニング:「It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)」

ここは前のバージョンと同じ。

デューク・エリントン&ヒズ・オーケストラの代表的なナンバーでJazzのスタンダードナンバー。

「スウィングしなけりゃ意味がない」という邦題を聴けば、ああ、あの曲かというくらいの楽曲です。

説明不要、ですかね。

動画は馴染みのあるシンガーとしてトニー・ベネットとレディ・ガガのバージョンをどうぞ。

このアルバムには「Sophisticated Lady」も収録されてますね。

セカンドセクション: 「Night & Day」

前のバージョンでは「Blues in the night」でしたが、今回はフレッド・アステアが出演したミュージカル『Gay Divorce(陽気な離婚)』で歌われた楽曲を使用。

作詞・作曲はコール・ポーター。

昼も夜もあなたのことばかり、とサビでは歌われておりますね。

フランク・シナトラやビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドなど有名なシンガーも歌ってます。

BBBでは女性シンガーさんのパートなのですが、今回はフランク・シナトラの、ツヤのある歌声をお楽しみ下さい。

サードセクション:「Take the "A" Train」「The Lady Is A Tramp」

メドレーになるのですが、Jazzのスタンダードナンバーが2曲続きます。

お馴染みの名曲「A列車で行こう」と「彼女は気まぐれ」ですね。

「TAKE THE "A" TRAIN」

デューク・エリントン&ヒズ・オーケストラのこれまた代表的な楽曲。吹奏楽部の定番です(笑)。

「THE LADY IS A TRAMP」

エラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラも歌ったスタンダードナンバー。元々はミュージカル「Babes in Arm (青春一座)」の中の1曲。

最近ですと、トニー・ベネットとレディ・ガガがデュエットしましたね。

とっても素敵でした。

フォースセクション:キャラクター勢揃い、バンドマスターはグーフィー!

大丈夫です、グーフィー格好良いです、ビシっと決めてくれます。

「Savoy」

おそらくですが、Stompin' At the Savoyの事を指していると思います。

邦題は「サヴォイでストンプ」と言い、その昔ニューヨークのハーレムにあった有名な夜の社交場サヴォイ・ボールルームにちなんで曲名が付けられたようです。

エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演もありますが、ベニー・グッドマン・オーケストラの演奏が有名だそうです。

「Jumpin'Jive,Bugle Call Rag」

キャブ・キャロウェイのアルバム『Jumpin'Jive』の中の1曲に「Bugle Call Rag」というものがあります。

この曲に合わせてグーフィーが大活躍します(笑)。

無知で申し訳ないのですが、キャブ・キャロウェイはコットン・クラブでのキャリアもあり、ルイ・アームストロングとも親交があったようです。

アフリカ系アメリカ人のビッグバンドでは最も人気の高かったと言われるのが彼の率いたビッグバンドなのだとか。

そんな彼の命日が11月18日というのはちょっとしたトリビアですね。

快楽JAZZ通信http://jazzpleasure.seesaa.net/article/428412572.html

「Diga Diga Doo」

先に出てきたコットン・クラブというのはかつてニューヨークはハーレム地区に存在した高級ナイトクラブ。

キャブ・キャロウェイだけでなくデューク・エリントンやルイ・アームストロングも出演している実績があります。

実力のあるアフリカ系アメリカ人ジャズミュージシャンが登場し、そのパフォーマンスを堪能するのは白人の実力者や有名人。

チャーリー・チャップリンも常連のお客さんだったようです。

そんなコットン・クラブでもよく演奏されていたのが「Diga Diga Doo=心臓バクバク」というデューク・エリントン&ヒズ・オーケストラが演奏した楽曲。

デイジーダックがとてもキュートなショーガール姿で登場します。

個人的には新しいBig Band Beatの最大級の見せ場なんじゃないか、と思っております。

「Blackbirds of 1928」というミュージカルレビューで使用された楽曲のようです。

余談ですが、「Diga Diga Doo」を検索するといきなり大阪方面にあるラブホテルが検索結果の上位に表示されます(笑)。

「Cheek To Cheek」

元々は、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが出ていた『Top Hat』という映画の挿入歌だったとか。

フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースはNight & Dayに続いて出てきましたね。おそらく当時の映画界ではこの2人は欠かせない千両役者だったのでしょう。

特にフレッド・アステアって当時のファッションカリスマなんですよね。伊達男の代名詞的な存在だったとは過去に耳にしたことがあります。

アメリカンウォーターフロントのような町並みをフレッド・アステアは歩いていたのかな、なんて事をふと想像したりしておりました。

このが曲を歌ったシンガーとしてはエラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロングのコンビも有名だったようですが、近年はやはりトニー・ベネット&レディ・ガガのカバーアルバムでの共演が知られている所かと思います。

甘いラブソングですね。

網タイツ姿のミニーマウスが話題になってますが、ミッキーとミニーの流麗なダンスもまた新しいビッグ・バンド・ビートの見どころの1つですね。

「Four Brothers」

ウッディー・ハーマン・オーケストラによるビッグバンドの有名なスタンダード曲なのだそうです。

スタン・ゲッツ(ゲッツ&ジルベルト、いきなり音が出ますよ)がこのオーケストラに居たのは初めて知りました。

フィフスセクション:バンドメンバー紹介にはおおまかに3パターン存在する!

アドリブを交えながらのバンドメンバー紹介。

実は3パターンあるんです。

「All of Me」

前バージョンも「All of me」でした。

歌詞はちょっと切ないんですよね、ほろ苦い感じの歌なんです。失恋の歌と言ってもいいでしょうか。

動画は若かりし頃のルイス・アームストロングの演奏です。

「'S Wonderful」

ガーシュウインのナンバーです。前バージョンですと、「Little Jazz Bird」がガーシュウイン。

今回は「なんて素敵なの!」というこれは明るい恋愛の歌。

元々は「(It)'s Wonderful」なのですが、当時はこのカッコしてあるItの部分を省略するのが一種の流行だったようです。

1927年のブロードウェイミュージカル『Funny Face』でフレッド・アステアが歌いました。

また映画『巴里のアメリカ人』でジーン・ケリーが、ミュージカルの『Funny Face』の映画版でオードリ・ヘップバーンとフレッド・アステアが共演した際にも2人で歌っているんですね。

「Bye Bye Blackbird」

この曲は、Jazzだけでなくポール・マッカートニーやリンゴ・スターにも歌われているスタンダードです。

そして、歌詞も実に深いというか、マニアの中でも解釈が分かれているのは「Bye Bye Blackbird」

というのもこの「Blackbird」って具体的に何を指すのか、という話しなのです。

  • 「気の進まないこと」「嫌なこと」
  • 「奴隷的な扱いを受ける環境」
  • 「売春稼業」

どのみちプラスの解釈が出来ない話しなんでしょうが、未だに具体的に何を指すのか解釈が割れるようです。

しかし、「Bye Bye~」と歌っておりますので、嫌なことやつらい過去との決別、そして明るい未来へ第一歩を踏みしめるんだ、という意味の歌になるんだと思います。

動画はジュリー・ロンドン、CDはマイルス・デイヴィスの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』をご紹介します。

シックスセクション:ドラム対決はそのまま!

ラストに移ります。

「SIng,SIng,SIng」

ドラム対決はそのままに、「SIng,SIng,SIng」をプレイします。

Jazzのスタンダード・ナンバー。元々はルイ・プリマの楽曲ですが、ベニー・グッドマン・オーケストラの演奏で一躍有名になりました。

特筆すべきはジーン・クルーパのドラム。

あのレッド・ツェッペリンの名ドラマー、ジョン・ボーナムまでもが彼のドラムテクニックに大きな影響を受けたという話しです。

実にプリミティブな匂いのする彼のドラミング、今はブロードウェイミュージカルシアターでミッキーが上手に引き継いでいるようですね。

動画は晩年のジーン・クルーパ、とっても楽しそうです。

お時間のある方は「Buddy Rich - Gene Krupa - Sammy Davis Jr.: The legendary DRUM BATTLE」という動画もどうぞ。強烈過ぎます。

クソニワカっぽい言い方をすると「オカズの入れ方パネェ!」ってな感じでしょうか(苦笑)。

カーテンコールは15周年記念ソングで!

今までは「IT DON'T MEAN A THING (IF IT AIN'T GOT THAT SWING)」を演奏しながら終幕だったのですが、今回は15周年記念ということで「When Your Heart Makes a Wish」が流麗なアレンジで登場します。

関連する冊子も出るようです。

参考にしたWEBサイト

参考したWEBサイトですが実にシンプルです。

ディズニー特集の場合、動画も約4分貼り付けておりますのでネタバレが嫌な人は動画を見ないようにしたほうが良いでしょう。

余談ですが、プレスデー当日、私は会社で仕事をしておりましたがライター向けの資料が共有出来たので今回のセットリストをわりと早い時間帯で知ることが出来ました。

職場でこっそりスマートフォンでその状況を確認して「おー!」となったんですが、その理由は「トニー・ベネットとレディ・ガガ」が共演した「Cheek to Cheek」でやっていた楽曲などが多かったからです。

結構売れたアルバムなのできっと意識したのかな、と邪推しました。

ややもすると歴史もあり、ジャンルも多岐にわたるゆえ難しい印象のあるJazzですが、聴いたことのある曲が多少なりともあれば十分に楽しめると思います。

そしてリニューアルした後、一切知っている楽曲がなくてもパワフルな演奏とダンスはかなり満足感の高いステージングになっていると勝手ながら思います。

いろいろと書きましたが、私も基本無知です。

おかしな点があれば忌憚なくおっしゃって頂けると幸いに存じます。

連休中夜更かしするときのお供になれば幸いです。動画もたっぷり貼り付けてますしね(笑)。

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