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ディズニー・クルーズライン 株式会社オリエンタルランド

DCLが日本初上陸! 2028年に就航へ

ディズニークルーズラインが日本に初上陸します。

株式会社オリエンタルランドがライセンス契約を結び、2028年の就航に向けて、2024年7月9日(火)に正式に契約を結んだとのことです。

3,300億円の大型投資、ファンタジースプリングス並みの金額を投じて新しい領域に進むということになります。

舞浜エリアの拡張も限界がある中、今でこそトイストーリーホテルができた旧NKホールのエリアにもしかすると大型クルーズ船の発着エリアができるんじゃないのか?という噂レベルの話ではありましたが、ついに日本にやってきます。

首都圏中心のクルーズということでどこから船が出るのか、さまざまな憶測が飛び交いますが、兎にも角にも久々に大きなニュース、かつ明るい話題で喜んでいる方も大勢いらっしゃると思います。

当ブログの読者の方は、メンバークルーズ含めてDCL済みの方も多いと思います。バケーションポイントが使えるのか、またはキャスタウェイ・クラブはOLC版クルーズでも適用されるのか、など気になるところは様々あるかと思いますが、日本からの就航を待ち望んでいる方も大勢いたかと思いますので、客観的な情報プラス私なりの雑感も書いてみたいと思います。

日本でディズニークルーズを展開、2028年度に就航予定

まんまOLCのプレスリリースのタイトルなんですが、次の一手を模索していたOLCからすると、USJや他のテーマパークに対して大きなアドバンテージを獲得できる、そんな新規事業のリリースだったかと考えます。

オリエンタルランドグループは、持続可能な社会への貢献と長期持続的な成長のために 2030 年に目指す姿を掲げ、よりサステナブルな事業構造へ転換し、持続的に発展するための取り組みを推進しています。

そして、当社はこの取り組みの一つとして事業の持続的な発展を掲げ、新たな収益機会となりうる新規事業の検討を進めてまいりました。

当社は、日本におけるクルーズ市場に成長が見込めることに加え、これまでのテーマパーク事業やホテル事業で培ってきた当社の運営ノウハウやディズニー社との強固な信頼関係という強みが活かせることから、日本を拠点とするディズニークルーズの展開を決断し、ディズニー社とのライセンス契約の締結に至りました。

『新たな収益機会となりうる新規事業の検討』とプレスリリースの記載がありますが、2020年開催予定だった東京五輪を契機にしたインバウンド需要を考える中、より多くのゲストを呼び込むための施策は当然ファンタジースプリングスの話しと同時並行で進められていたのではないかと考えます。

多分ですが、ジャーニー・ウィズ・ダッフィーのイベントの頃から、というイメージでしょうか。

また舞浜エリアもWDWとは異なり広大な土地が売るほど余っているわけではないので、検討を進めていく中で、当然クルーズ船の話しはかなり真剣に議論されていたのかと考えます。

そして、上海と香港という同じ東南アジア地域でのディズニーパークとの差別化を図るという意味でも、このDCL日本就航はもしかすると、2020年以前のOLC社内ではファンタジースプリングスの開発以上に今後の会社の発展成長を大きく左右する事業として想像以上の真剣モードの議論がなされていたのかもしれませんね。(ノンフィクションが出るならば読みたい。)

日本でのクルーズというと、2018年頃から「プリンセスクルーズ」や「コスタクルーズ」といったリーズナブルなプランで売りに出てきた外資系クルーズラインの台頭、最近であればジャパネットたかたが頑張って担いでいるMSCベリッシマクルーズが横浜発着という便利さも相まってかなり目立ってきたことも議論の加速化に一役買ったのかもしれませんね。

四季折々の風景と味覚が楽しめる、という自然資産は他の国ではなかなか味わうことのできない魅力があるとも考えますので、MSCベリッシマクルーズだけではなく、外資系のクルーズ船の就航も日本というマーケットは外資系クルーズラインからすると、かなり魅力的に映るものだったと考えます。当然日本人観光客も取り込むということは想定済みということで。

今までの飛鳥やにっぽん丸のクルーズは、大変に失礼な言い方かもしれませんが、団塊の世代向けにウケるエンターテイメント(昔流行った演歌歌手のショーなど)が中心なので、若い人やファミリー向けには向いていないと思うんですよね。

MSCベリッシマクルーズは乗船した事がないのですが、動画で確認すると「シルク・ド・ソレイユ」っぽいエンターテイメントやマジックショーが日々開演されているようです。これはこれで観たらきっと面白いのでしょうが、いささか子供向けのエンターテイメントが薄いと思ったのが率直なところでした。(Luxuary Cardの貸切クルーズの動画だったのでもしかすると通常の運行のそれとは違ったのかもしれませんが。エンタメよりはラウンジでまったりだったのかもしれませんね。)

あくまでも個人の勝手な見解ではありますが、複数のクルーズの動画を昨年末からお正月にかけて結構観まくっていたんですけど、観るほどにファミリー向けでかつオールラウンドな対応が出来るとなるとやはりDCLの方が他のクルーズと比較すると分があるような印象が強くなった次第でした。

そしてOLC版のDCLはパークと違って炎天下に歩き回らずに済むだけでもおじいちゃん・おばあちゃんの身体に優しいクルーズ船は、ファミリー層に向けたOLCからの新たなるバケーションプランの選択肢の1つでもあるんじゃないか、と考える次第です。

この酷暑の日本で、炎天下のパークを歩き回りたいという人は徐々に減るんじゃないかとすら思うのです。そうなったときに動くテーマパークであるクルーズ船はOLCのメインターゲットである3世代向きと考えるのが良いかも知れませんね。

そして2泊〜4泊クルーズならば、短期間の有給休暇であれば休み自体取りやすいので、日本の労働習慣に馴染みやすい、というのもポイントですよね。しっかりと日本人のライフスタイルに合わせた形で落とし込めるんじゃないか、と思いますね。船自体も日本船籍ですし。

(日本船籍でないとパスポートが必要だったり法律に適用範囲が変わるので、日本戦績は必至ではないでしょうか。)

そう考えると首都圏の港を出て、洋上クルーズしてまた港に戻るという感じになるのでしょうね。(小笠原諸島で停泊出来る港があればまた別ですし、CastaWay Cayみたいにプライベートアイランドを買うならばまた話は別ですが・・・。)

また、最近DCLでは2025年、シンガポールを拠点にしたアジア路線就航の話しもありました。

DCL的には世界のあちこちに路線を広げていきたいと考えながら、特に日本に関してはOLCもあるので、独自の取り組みが出来るのではないか、と考えていたのかも知れません。

そうなると両者の思惑が一致しますし、おそらくはDCLの中でも他にはない体験が出来る可能性が大きいですね。

新しい船は「Wish」号並の大型客船

記者会見の席で、新しい日本船籍の船を造るするということでした。その大きさは総トン数にしておおよそ14万トン、最大で5,500名の乗客員が搭乗できるということもあり、規模としては、「Wish」号並みのものと言われております。

「Wish」号は「Dream」号とほぼnearlyな大きさなので、メンバークルーズで「Dream」号に搭乗したことのある自分としては、なんとなくですが、イメージができます。確かに大きい。

全長でおそらく340mクラスになるのでしょうから、そばで見たら本当にどでかく見えるのは必至かと思われます。Dream号も事実デカかったし、スケール感は大きい、と見ていいでしょう。

余談ですが、新しい船を作るということで、船の名前も気になるところです。

私は「Happiness号」になると推測しています。TDRらしいと言えばらしいかな、と。

停泊する港はどこになる?

こうなると、どこから出航し、そして戻ってくるのか、ということも気になりますよね。

「首都圏の港を発着する短期航路が中心」とプレスリリースには書いてあります。

おそらくですが、船の大きさを考えると、東京は青海にある東京国際クルーズターミナルか横浜の大黒埠頭しか思い浮かばないです。飛鳥は東京国際クルーズターミナルから、MSCベシッリマクルーズは大黒埠頭から出ていますよね。

まさか今からどこかに作るというわけでもないでしょうし、仮に日本の他の地域に停泊したいとなったとしてもこの規模をすんなり受け入れられる港が少ないんじゃないでしょうか。

それこそ、工業地帯にある停泊地ならば15万トンレベルのコンテナ船とかは停泊出来そうですが、そういうところに船を停めても、夢もロマンも何もかも醒めてしまいそうですので、おそらくは上に書いたこの2つが現実的な着地点ではないでしょうか。

ちょっと話しずれちゃいますが、インバウンド対策で今後日本でもクルーズ戦の発着が増えるような傾向が見られるとなると、各自治体でも大型クルーズ船の受け入れのために改良工事をしなきゃいけないなど動き出しが出てくるように思います。そのきっかけがDCLの日本就航だったら、それはとてもインパクトのある話として受け止められるものだと考えます。

OLCの色合いが出ているクルーズ船になるのか?

おそらくは、ですが、OLCがここま主導で動くでしょううから、日本人の好みに合わせたクルーズ船にはなると思います。

例えば、ダッフィー&フレンズが船上に出てくることは結構想像しやすい感じですね。

少なくとも、「Marvel at Sea」みたいなものは、対アジア人向けならばウケはいいかも知れませんが、純粋に日本人メインで考えると、なかなか厳しいのかな、というのが私の思うところです。Star Wars関連もですね。

エンターテイメントも「Dream号」では「Golden Mickey」でしたが、日本就航のものになると、昔のマイフレンドダッフィーをやったり(笑)するかも知れませんね。あるいは他の書き下ろしエンターテイメントか。

個人的にはそれこそ「アナと雪の女王」とか「美女と野獣」とか、劇団四季を招いてやったら凄く価値が出るんじゃないかとは思います。そこまでやれたら劇団四季だってメリットありますよね。劇場維持費がただでさえ高いでしょうから、そんな中で、船の中でいつでもディズニーミュージカルが出来るとなると、彼らにとっても良い話のようには思えます。高くても乗るという人が出てきそうな感じです。通常のクルーズとは異なる料金体系でもいけそうな気がします。

ちょっと脱線しましたが、きっと地上のパークとなるTDRの延長線上のような感じになるんだと思います。キャラクターグリーティングに偉い列が出来そうで、見たら圧倒されそうですが・・・。

DVCメンバーやCastaway Clubの恩恵はあるのか?

現段階では、何もわかりません。ただ、少なくともDVCメンバーだから優遇されることはないように思います。DVCメンバー専用のラウンジも当然ないでしょう。これでJCBのラウンジが出来たら、ちょっとイラッとしますが(笑)。

日本人メンバー限定のクルーズならば出てくるのかも知れませんが、今、日本にどれだけのメンバーがいるのかもわからない状況なので、船1艘まるまるメンバーのために稼働させるのは経済的ではないので、難しいのかな、と思います。

あと、Castaway Clubもどうなんでしょうね。引き継げれば、ステータスアップがなされるのでそこにモチベーションを持って挑む方も出てくるのかな、と思いますが、ここはちょっとわからないですね。DCLとOLCの連携がどうなされるのか。今後の動きを待つしかないでしょうね。

これは思いつきレベルの話ですが、洋上のCLUB 33もあったら面白いですね。

ただ、ショートクルーズでレミとかパロみたいな金額レベルの高いのレストランのニーズが日本人だとどこまであるのか。旅にそこまでのラグジュアリーさを求めている人どこまでいるかにも依りますね。

もしあるとすると中華圏のゲストかな、とは思いますが、日本人だとどうでしょうか。キャラグリに明け暮れてクタクタになって下船、とかグッズ買い占めて下船とか、そんな未来しか見えないのは気のせいでしょうか(笑)。

船旅が旅行の新定番になる?

メンバークルーズに行く前の船旅のイメージは、定年退職をして年老いた夫婦が長年の労いをかねて日本一周とかに行くような、そんなイメージでした。

でも、実際にメンバークルーズに行くとそんなイメージは全くなくなりました。それこそ小さな子供からご年配の方まで、大勢の方があちこちからやってきて楽しむものだという認識に変わりました。

そもそもDCLも価格帯としてはミドルレンジなので、一般庶民でも手が届く、そんな世界のクルーズ旅行がDCLという認識に打って変わりました。

「船旅=高い」というイメージは今でもあると思いますが、食事やエンターテイメント含めてオールインクルーシブだと考えると、決してそんなことはないというのが私の認識です。

意外と手が届きやすいことを考えると、TDRへ家族4人、飛行機に乗って朝早く出発してミラコスタやディズニーランドホテルに泊まるよりは安く上がると考える家族だって出てくるかも知れません。3世代ディズニーで遠方から来るとなると100万はくだらないケースもあるようです。

「船旅=高い」というイメージの打ち壊しは各社躍起になっている(特にMSCベリッシマ、というかジャパネットたかた)と思うので、そこにうまく便乗して「想像しているよりもリーズナブル」なんだということを強く打ち出せれば、確実に需要は増すと考えます。今後の旅行のオプションが増えるという意味においては、今回のDCL日本就航は凄く良いことのように私は思いますね。

小笠原諸島とかにも停泊出来ると地域経済の発展にもつながるし、海外からの観光客からしても、東京でもこんなところがあるんだ、という驚きを持って見てくれるので、良いことづくめなんですけどもね。(日本の他のエリアにも通じる話ではありますが。)

一部のマニアからは、日本に就航しても当面は海外のクルーズに行くという人もいるようです。多分最初は間違いなく殺到するでしょうからね。落ち着くまでは、アラスカでもサンディエゴでも地中海でもバハマでもシドニーでもいいので、そっちでのんびりと過ごすのもありかと考えます。そして現在のTDRのようなキャラクターへの殺到ぶりを考えるならば、海外メインで考える方も間違いなくいるかと考えます。

youtube系インフルエンサーで処女航海から最初の数ヶ月のクルーズはいっぱいになるだろうと冷ややかな目で見ている方も多いネタではありますが、就航して1〜2年経ってからタイミングを見てサクッと乗船してみるのがストレスなくて良いのかも知れません。

そもそも食事している最中で、隣でカメラ構えてつまんないレポート聞かされたくもないし、船内のフォトスポットも占領されそうなので、フィーバーがおさまった2〜3年を目処に乗船するのがいいかも知れませんね。

と最後はやや辛口めのコメントになりましたが、DCLの日本就航には結構大きな期待感を込めているのは事実です。運航し始めてからの運用にかなり時間を要しそうな気もしないわけではないですが、是非とも成功してほしいと切に願います。

個人の雑感をつらつらと述べさせていただきました。

またクルーズの旅に出たいものです。

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