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フライング・ホヌ減便とハワイ行き航空券の話し

今日は、ANAのフライング・ホヌに関して簡単な記事を書いてみようと思います。

航空券のプライスにも影響をする話なので、アウラニへ行くかどうかは別にしても、ハワイ便の航空券を買うことを検討中の方に何か参考になる話ができればとのことでの記事になります。

気軽に読んでもらえれば幸いです。

減便が続くハワイ便

最近、日本(正確には成田・羽田)からホノルルに行く便に関して、様々なニュースが出てきております。

ハワイアン航空が2025年1月からの減便が継続するとのことでリリースが出ております。

そして、フライング・ホヌも減便が決定しています。

フライング・ホヌはANAが導入したA38というエアバスでも非常に大きな航空機で、日本では成田からの発着便でホノルルに機材を飛ばしております。

実に520席仕様の大型機で、その内訳も、

  • ファーストクラス 8席
  • ビジネスクラス 56席
  • プレミアムエコノミー 73席が2階(アッパーデッキ)
  • エコノミークラス 383席を1階(メインデッキ)

という仕様になっています。

2019年5月から成田~ホノルル間で運航が開始、2023年10月には3号機が投入され、12月6日からは毎日2便運航というスケジュールで成田〜ホノルル間を運行しております。

このフライング・ホヌですが、実は残念なことに、現在の毎日2便、週14往復が、2025年1月から週10便に減便します。

日々2機のフライング・ホヌが成田発着を行っておりますが、うち1期だけが週に3日の離発着になるとのことでした。もう1機は毎日運行とのことです。

1日2往復するANAの全便にA380を導入していたわけですが、結果的には本格運用から2年経たずに減便となっております。

ZIP AIRも冬ダイヤでホノルル路線の運休決定、年末年始もフライトせず

と、この記事を書いている途中でZIP AIRの冬ダイヤでのホノルル行きの便が運休というニュースが出てきました。

ZIP AIRはJALが運営するLCCなのですが、リーズナブルにハワイに行ける手段として、割と人気が高いものと考えておりましたので、正直言ってこのニュースにはびっくりです。

ハワイ便は不人気なの?

航空会社から出てくる減便のニュース、その理由を素人考えになりますが、書いて見ます。

日本人のハワイ入国(正確にはアメリカ入国)の数なのですが、コロナ前は約4,700人/1日の入国数を誇っていたハワイですが、現在でコロナ明けで回復傾向にあるとはいえ約3,500名/1日となっているそうです。

やはり人気の観光地だけあって、コロナで渡航制限があった壊滅的状況からかなり回復傾向にあるとは言いながらも、まだ1日ベースで1,000人以上の乖離があります。

またサーチャージ含む物価高に円安というダブルパンチもあり、完全復調とは言い難い状況にあると言えるでしょう。フライング・ホヌ2機分の観光客が不足しているという話なので、減便は致し方ないのかな、と考えます。

ANAに関していえば欧州への路線も復活させている段階なので、ハワイばかりに注力させるわけにもいかない会社の事情があるかとは思います。

このフライング・ホヌ就航に際し、ホノルルにあるダニエル・K・イノウエ空港のANAのラウンジから直接乗り付けられるようにするなど結構な投資をしているのですが、そもそもはこのA380はスカイマークがエアバスから購入する契約をしていたものでした。

しかしながら、スカイマークの経営破綻→ANAが助け舟を出した、ということで、結果的にはANAがこのA380を引き取ったという経緯があります。

こういうこともあり、もしかするとANAとしては、このA380をある種「持て余していた」のかもしれませんが、ANAもJALもハワイ便は人気路線、特にJALはハワイ便を定着させた自負もあるし、ハワイアン航空とのアライアンスもありますので、「ハワイに強いJAL」に対抗をするためにはどうしてもANAとしては強力な武器が必要だったはずです。

だからこその肝煎りで導入したのがA380「フライング・ホヌ」だったのだと思います。

そもそも採算を取るのが難しいと言われるハワイ便。

だけど、人気のハワイ便で大型輸送が出来る機材を飛ばすことができたら、その分コストも下げられるという考えもあったのでしょうが、なかなかうまくいかずに苦戦しているようです。

いくつかのyoutubeを見たのですが、平日運行便ともなると、エコノミーはかなり空いている様子でしたので、週3便にするというのは、率直に仕方がないのでしょう。(ファーストやビジネスは盛況のようですが・・・。)

航空券への影響

今の経済情勢を考えると、いきなり価格が安くなるとは思えません。

長引くウクライナとロシアの戦争、アメリカの大統領選挙(トランプ vs ハリス)の結果、日本も自民党総裁戦があり、その後は解散総選挙があるのではないか、とも言われている中、政局次第では円安にも円高にもどちらにも大きく振れる要素はあると考えますので、現段階ではなんともいえないのが本当のところです。

ただ、年末は割と航空券のチケット代も落ち着く傾向にあるので、年末にスカイスキャナーなどと睨めっこしながらチケット購入の可否を検討しても良いと考えます。

ちなみに、1月下旬〜2月の雨季&閑散期と5月のGW明けは流石にリーズナブルな価格帯の会社が多いですね。せっかくなので調べてみてください。また、LCC以外で安くハワイに行くということであれば、是非ともチェックしてみてください。

価格競争は起きるか?

購入する側からすると、1円でも安く買えるようになって欲しいものですが、やはり現状の政治・経済情勢を考えると、急激な価格の下落は難しいと考えます。

ロシアとウクライナの戦争が終わり物価高に歯止めがかかること、再びの円高基調になる、という要素が重なれば、ハワイに行こうか、というファミリー層が増えるかもしれませんし、人気が本格回復したら、各航空会社とも力を入れてキャンペーンを行う可能性がないとも言い切れませんが、今の状況ではかなり難しいのではないかというのが私の見立てです。

ただ、他の見方もあって、ハワイ便があまり活況を呈さない場合、集客のために思い切ったオファーを各航空会社で出してくる可能性も捨て切れないと考えております。

ANAやハワイアンだけでなく、JALもデルタもなかなか客席が埋まらない状況が続く場合になれば、という話です。

あまりに不人気で減便ばかり続くと、それはそれで困ると思うんですよね。

航空会社だけでなく旅行代理店も痛いと思います。コロナの影響でメタメタだったハワイ州の観光局も日本人からの観光客の流入には大きな期待をしているはずなので、何かしら手を打ってくるとは思います。

ホテルも今は本当に高いので、航空券もホテルもかなりお値打ちなプライスでオファーをする可能性があるということです。

それがいつか、と言われると予想はし切れませんが、Bad Newsが続くと、当然手を打つだろうと思いますので、2025年以降にハワイに行くことを検討している場合は、もう少し様子をみて動いた方がいいかもしれませんね。

鳴物入りで登場したフライング・ホヌの減便は本当に残念で仕方がない限りですが、これが毎日100%近い搭乗率で、座席予約も一苦労みたいな状況になればまた話も変わってくるんだろうな、と思います。

取り止めのない与太話で本当に申し訳ないのですが、来年度の渡航計画を検討する上で、何かの参考になれば幸いです。

(私もこのフライング・ホヌ、一度くらいは搭乗してみたいのですが、出発はともかくも到着が羽田ではなく成田というのがちょっとな〜、ということで、羽田発着のデルタまたは他の航空会社で行こうかな、という気分になっております。

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