先日LCCを運営するエアアジアXが関西国際空港とホノルル国際空港までのLCC路線を就航させるという発表を行いました。
ハワイ行きの便でLCCなんて出来るのか!と思いましたが、格安で行けるのはメリットが大きいと思います。特に関西圏の方は朗報かと思います。
今回は簡単に概要をまとめてみようと思います。
エアアジアXが関空~ホノルル間にLCC路線を2017年6月に就航
ネタ元は一応このTwitterより
エアアジアX、大阪/関西〜ホノルル線で片道12,900円の特別運賃! あすから販売開始 https://t.co/vwYg26kYXk pic.twitter.com/EYeW6frNH0
— トラベルメディア「Traicy」 (@traicycom) 2017年2月10日
就航について、今回対象となる期間は2017年6月28日より2018年2月6日まで
価格帯は?
発売は2017年2月11日からスタート、26日までの期間まで下記の価格帯で発売しております。
- エコノミークラス・・・片道12,900円
- プレミアムフラットベッド・・・片道69,900円
いずれも諸税込の価格になります。
単純計算で往復でも25,800円で行けるので、価格的には凄くメリットが高く感じます。
実は1月24日の段階でエアアジアのプレスリリースに出ていたんですね、この話し。
ハワイ便含めたアメリカへの乗り入れ便を行う模様です。
アジアLCCでは初のアメリカ乗り入れということです。
フライトスケジュールは?
毎週月・水・金・土のフライトになります。
- 往路:D7001便 関西国際空港 (23:25)〜ホノルル国際空港 (12:30) ※いずれも現地時間
- 復路:D7002便 ホノルル国際空港 (16:00)〜関西国際空港 (20:25+1) ※いずれも現地時間
行きは仕事帰りでも行けそうだし、帰りも13時位に空港到着する予定で動けるのはいいですね。
到着も日曜日なので次の日から仕事という意味では憂鬱になりそうですが(苦笑)。
実際に航空券の価格を調べてみた
私達が昨年出かけた時期で比較をしてみることにしました。
なお、記事作成中の価格でありますので、価格の上下動と座席自体の売切が出てくることをご容赦下さい。
検索条件:2017年12月2日(SAT)~12月9日(SAT)で検索
- 往路:エコノミー18,900円・プレミアムフラットベッド69,900円
- 復路:エコノミー18,130円・プレミアムフラットベッド66,130円
検索画面:エアアジア _ 予約 _ 格安運賃をオンラインで予約 - 選択 (エアアジア公式サイト)
消費税込でこれなので安い!
ただし、これは航空券の価格のみです。
実際には手数料が別途発生します。
さて、2016年12月に私達が行った際にはチャイナ・エアラインで往復75,000円/1人程度でした。
今はサーチャージもありますので、2017年12月上旬、同じチャイナ・エアライン予約を取ろうとすると往復で93,270円/1人という価格になっています。(2017/2/11スカイスキャナーにて調査)
通常のキャリアであればサーチャージが加わってから往復1人あたり10~15万の価格幅で観ておかないと12月のホリデーシーズン真っ盛りのアウラニは楽しめないのでしょうね。
プレミアムフラットベッドならば検討の余地は大いにありかも
宣伝にはなんと世界的な音楽プロデューサーであるデイヴィッド・フォスターまで出てくるエアアジアのプレミアムフラットベッド。
プレミアムフラットベッドとはなにかというと、いわゆるフルフラットシートで休めるものなので、通常のキャリアのビジネスクラスのようなものですね。
12席しか無いようです。
享受できるメリットはざっと下記の通り
- 受託手荷物は40kgまでOK
- 枕と掛けふとん付き
- 機内食から複数の種類から1食選べる
- 搭乗と手荷物受取は優先的に
- ラウンジが使える
という感じでしょうか。
7万円出してフラットシートで熟睡するという意味では大きなメリットを感じられるかもしれません。
料金の及び手数料には要注意を!
さて、航空運賃は安くても様々な手数料は次々加算されます。
安いと思って買ったとしてもあとから色々とついてくるので購入の際は下記ご注意を。
これは関西国際空港~ホノルル国際空港までの片道分の料金及び手数料になります。
空港税(空港に対して支払う)
3,040円
手数料
- 動植物検疫使用料 (US APHIS Passenger Fee) 460円
- 税関審査料 (US Customs User Fee) 630円
- 入国審査料 (US Immigration Fee) 800円
- 払い戻し (Refund) 800円 片道1人分に付き
- 航空保険料 (Carrier fee) 800円
- ホノルル国際空港入港税 (Arrival Tax) 2,090円
キャンセル手数料 (片道1人分につき)
国際線の場合、8,250円
日程変更 (片道1人分につき)
国際線の場合、 4,000円
サービス手数料
乳幼児料金、片道1人分に付き 4,000円
車椅子料金
車椅子料金は無料
座席選択
- 通常座席 1,800円
- プレミアムフラットベッド 5,800円
クワイエットゾーン
- 通常座席 2,900円
- プレミアムフラットベッド 6,300円
※ビジネスクラスである「プレミアムフラットベッドシート」のすぐ後ろに設けられたエリアで騒音等が最小限に抑えられた区域のようです。機内食がより早く提供されるとのことです。
受託手数料 (予約時の受託)
- 1つ20kgまで3,500円
- 2つ40kgまで(20kg+20kg)6,300円
受託手数料 (予約後の受託)
- 1つ20kgまで4,000円
- 2つ40kgまで(20kg+20kg)8,000円
受託手数料 (空港カウンターにて)
1つ20kgまで12,300円
スポーツ用品 (事前申請)
- 国際線20kgまで、4,000円
- 国際線25kgまで、5,000円
- 国際線30kgまで、6,300円
- 国際線40kgまで、8,000円
スポーツ用品 (空港カウンターにて)
国際線15kgまで、12,300円
※スポーツ用品とはゴルフバッグなどを指しますが詳細はエアアジア公式HP内「スポーツ用品」をご確認下さい
受託手荷物超過料金
- 受託手荷物超過料金 (スポーツ用品) 1kg超過につき3,000円
- 受託手荷物超過料金 (受託手荷物) 1つにつき18,600円
Gate Baggage (機内持ち込み予定の手荷物をやはり機内預けにすると決めた場合)
受託手荷物1つにつき 23,000円
受託手荷物が紛失した際の賠償金額
受託手荷物が紛失した際の賠償金額1kgにつきUSD20ドル
※「エアアジア旅行保険(エアアジアトラベルプロテクション)」に加入していた場合のみに適用
全て英文表記でかつわかりにくい表記も多々ありますが、ざっと列挙するだけでもこんな感じですね。
とにかく後から様々なオプションがついてくる感じです。
気がつけば通常のキャリアの方が安かったということにもなりかねないでしょう。
特に預け荷物は個数に関係なく相応のチャージがかかります。
往復分の諸経費を計算してみたらどうなったのか?
実際に本当にザクッとですが、数字を出してみました。
- 航空券往復分・・・概算で40,000円と算出
- 入港税などの手数料・・・往復分で概算10,000円と算出
- 席種選択・・・エコノミー往復分3,600円と計算
- 受託手荷物・・・往復分(予約後)で8,000円と計算
もろもろ計算をすると、往復分航空券プラス手数料でざっくり6万円台という計算になると思います。
決して安い!と手放しで喜べる感じではないですね。
チャイナ・エアラインは安い時は6万円台で売り出すことがあります。
LCCではない通常のキャリアでもこのくらいの金額は行く時期によっては出てきますし、最近だとハワイアン航空でも6万円台のバーゲンが出ていたりします。
行く時期次第なのかもしれませんが、そんなに飛び抜けて安いという感じはしません。
ちょっとだけ安い、という感じでしょうか。
安さに飛びつかず、じっくりと比較検討してみよう!
LCCの魅力は価格なのですが、これって通常のキャリアで搭乗する際に受けているサービス諸々を極力排除しているからこそ実現する安さだと思います。
あと、私はLCCに搭乗したことがないので偏見かもしれませんが、そしてシートが狭い印象も。
香港みたいに日帰りで遊びに行ける海外であれば、我慢できるスペースなのかな、と思います。
しかし、ハワイみたいに7時間近く搭乗する距離ともなると、私はちょっと敬遠したいですね。
私はわりとたっぱもあるので妄想通り(?)小さい狭いシートであれば、長時間同じ姿勢で座り続けるのは正直しんどいです。
事実、今のエコノミーもちょっとしんどいんですよね。あくまでも個人の体型の問題なので仕方がないんですが。
加えて、昨年12月に安くチケットが買えたチャイナ・エアラインで行った際に機内で喧嘩がおっぱじまるなど、「安い=それなりの客層しかいない」というイメージがバッチリ植え付けられてしまいました。
マナーの悪い客に当たったときの気分の悪さ、狭い機内で我慢し続けることの難しさはなかなか活字にし難いものがあります。
そんなこともあり、「安さ」を売りにする商品やサービスにはますます警戒するようになりました(苦笑)。
それしかウリがないから価格で釣るだけ、みたいな刷り込みですね。
価格は確かに魅力ですが、払った価値に見合う快適さをどう確保できるか、という観点で私はキャリアを選びたいと思います。
エコノミーでも快適に過ごせるかどうかですね。
(ハワイ便ならばまだいいんですが、アナハイムに行った時の10~12時間エコノミーというのは、結構しんどかったんです。そういう意味で長時間フライトならばビジネスクラスかワンランク上のエコノミーは検討の余地はありかも)
ハワイ便のチャイナ・エアラインでひどい目にあった分、スタンダードだと思っていたデルタは改めていい航空会社だな、と思いました。(スカイチームのマイルを緩く貯めてます)
次ハワイに行くときはいつもどおりデルタにするか、ハワイアンにするか、ですかね。(台湾行くなら迷わずチャイナ・エアラインですけどもね。)
と、最後は脱線しましたが、サーチャージも復活しましたので、とりわけ関西圏在住者の方は検討の余地、大いにあると思います。
エアアジアのサイトをじっくりと確認しながら旅行のプランニング、ご家族の皆さんと話し合ってみてはいかがでしょうか。
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